カテゴリー「歯の話」の記事

歯茎の黒ずみ

「歯茎の色が黒いんですが・・・」
このような質問を受ける事がありますが健康な歯であるのに
歯茎の色が黒っぽく見えるのはたいていの場合メラニン色素の沈着と思われます。

歯茎の色は生活習慣に影響を受けやすく、特に喫煙者に多く見られます。
また口呼吸の癖がある方も歯茎が刺激を受けやすい為、メラニン色素の沈着が見られるようです。

メラニン色素は歯茎の深い部分に存在するため、昔は取り除く事が困難とされていましたが、現在ではレーザー治療により痛みが少ない治療で取ることが可能です。

興味がある方はご相談ください。

歯のホワイトニングって痛いの?

歯のホワイトニングってしみるって聞いたことあるけど本当はどうなの?
歯には悪くないの?
こんな質問をされることがあるので、今回はホワイトニングについて少しお話ししたいと思います。

意外にホワイトニングの歴史は古く、以前は歯の色素を漂白するために高濃度の過酸化水素水
を使っていました。当時はホワイトニング後に冷たい物がしみたりする事が多く見られたようです。
その後改良がすすめられ、最近では低濃度で十分効果が発揮できるホワイトニング剤が開発され
ています。ホワイトニングを行った歯の組織を調べてみてもホワイトニングによる副作用は起きていません。
しかしながら、中には一時的に冷たい物がしみるという方もいらっしゃいますが、これは漂白剤が象牙質
にある細い管の中の着色物質を分解して、管の通りが良くなるからと考えられていて、歯が傷んでしみている
わけではないんです。
通常、ホームホワイトニングであれば1日~3日位ホワイトニングを中止すれば落ち着いてくることがほとんどです。
興味がある方は歯医者さんで相談してみてください。

毎日の歯磨きで感染予防

感染症予防の定番と言えば手洗い、うがい。でも実は毎日習慣にしている歯磨きがむし歯や
歯周病の予防だけでなく、からだの病気の予防にも役立っています。

感染症は、口の外から入ってくるインフルエンザや風邪のウィルス等の他、口の中にもともと
住んでいる常在菌によっても起きるんです。

常在菌には善玉菌と悪玉菌がいます。疲れているとき、体力が落ちている時に悪玉菌が肺炎、
心内膜炎、帯状疱疹等の感染症を引き起こすことがあるのです。

そのようなウィルスや悪玉菌にやられないように日頃から手洗いうがい、それと”歯磨き!!!”

唾液のひみつ

みなさんは唾液が汚いものと思っていませんか?

普段は意識する事はないかもしれませんが、実は唾液にはお口の健康を守ってくれる驚きの機能があるんです。

今回はそんな唾液の知られざる秘密について少しお話ししたいと思います。

昔から唾液にはお口の中を洗浄する働きであったり、食べ物を唾液によって分解し、飲み込みやすくする働きがあるとされていました。

近年では唾液による歯の再石灰化が注目されています。
歯は毎日食べ物の酸などにより少しずつ溶けていくことがあります。
そのままだと歯は溶けていくいっぽうですよね。
歯から溶け出したカルシウムイオンとリン酸イオンを歯に届け、修復してくれるのが唾液なのです。
この現象を歯の再石灰化といいます。

唾液は、痛みかけた歯を修復してむし歯を予防するという重要な役割を担っています。
また、口の中を清潔に保ってむし歯菌を追い出し、フッ素を使うなどして唾液の働きをパワーアップすると、
初期むし歯が治る可能性があるのです。

ただの水のようで素晴らしい働きをする唾液。
この機会に唾液の大切さを再発見してください。

フッ化物(フッ素)

みなさんは、一日に何回歯を磨きますか?

2005年の国内の調査で、一日2~3回歯をみがく人が
70%以上を占めていることが分かったんですって!!!
歯磨き熱心ですね。
でも、先進国の中ではダントツで虫歯が多いのだとか・・・。
「毎日歯磨きしてるのに何故虫歯になるの?!」
って思いませんか?
もちろん歯磨きの仕方や歯並び、歯の形などさまざまな理由はあるのですが、
その他にも、フッ化物の利用が積極的でない為に虫歯が多くなるのでは?
と指摘されているのです。
今はご家庭で使用できるフッ化物ジェルや、洗口液(うがい液)が増えてきています。
一日一回だけ、夜の歯磨きの後に、フッ化物ジェルをつけてもう一度歯磨きをすると、
より効果的です。
毎日の歯磨きはもちろん、定期的な健診とフッ化物塗布をしましょう!

口腔免疫をつける!

歯周病になると…
〇口臭がきつい
〇歯がぐらついてくる
〇歯が沁みて辛い
〇口内炎になりやすい
等の症状が年齢に関係なく現れます!
そして口腔免疫が低下すると、体にも様々な悪影響を及ぼすのです。

これらを防ぐためには、お口の中の環境を改善し、免疫をつけることが大切になってきます!

まずは「口臭対策」として欠かせない、「水分補給」についてのお話しです。

口臭が出るときの口の中は、唾液の分泌量が低下してるので代わりに水分を与えて潤わせます。
水分補給に最適な飲み物は、お水やスポーツドリンクです。

お茶やウーロン茶は唾液の分泌を抑えてしますので
飲み過ぎてはいけませんが、口臭を和らげてくれる効果があるので、
量を考えながら飲んでください!

次に「デンタルフロス(糸ようじ)」で歯垢をとる!
どんなに丁寧にハブラシで歯をみがいても、通常の歯磨きでとれる歯垢は全体の
50%程度といわれていますが
糸ようじを一緒につかう事で歯垢は90%まで落とせるといわれています!
小さな道具なので、必要性を感じない方もいると思うのですが
数値に表してみると、かなり大きな役目を担ってくれていますね!

次に「薬用歯磨き」
一部の生薬に口腔内の免疫力を高めるはたらきがあるという事が最近の研究でわかってきました。
これは天然植物成分の抗菌、抗炎症、消臭作用などを利用して歯肉炎、歯周炎の
原因菌をブロックし、口中を浄化させる炎症予防です。

これらもとてもいいのですが、歯石がついていては、根本からの改善にはなりません。

なので、定期的な歯科医院でのお掃除にプラスして、上記の方法を
是非試してみてくささい♪

定期健診の意味

本を読んでいたところ、大変興味深い資料があったのでご紹介します

「定期的にメンテナンスを受けていた人と、痛い時だけ来院していた人では、10年間で失う歯の本数がどれくらい違うか」
を示した調査結果です!

グラフをみてみると、特に50代、60代は歯の健康の分かれ道。痛い時だけ来院していた患者さんは、グラフが急激に伸びて、10年間で11本近い歯を失っているのがわかります。
一方、定期的にメンテナンスを受けていた患者さんでは、グラフの長さは
ほぼ横ばい。60代のかたも、10年間で1本弱の喪失です。
患者さんと歯科衛生士の二人三脚で口内環境が改善され、何かあってもすぐに
フォローできたことで、お口のトラブルが減り、歯が長持ちしているのでしょう。

痛くなくても定期的にメンテナンスのために来院し、クリーニングを受けていると
こんなにすばらしい効果があります!

特に歯が悪くなっていなくても、3ヶ月に一度、あるいは6か月に一度など
各々の症状に合わせた間隔で来院していただくことをおすすめします!

口腔ガンについて

お口の粘膜を傷つけてしまうと、発がん性物質が口から入ってきた時に
口腔ガンのリスクが増大します。
そこで、おすすめしたいのが!!
一に「禁煙」 二に、「お口の清潔」 そして、
三に「粘膜を傷つける生活習慣の見直し」です。

お口の中が、不衛生だったり、日常的に火傷を繰り返していたり、強い刺激物が好き、合わない入れ歯で歯茎に擦り傷を作ってしまったりなどで傷ついた粘膜のままだと、そこから発がん性物質が組織に入り込みやすくなります。
何事も早期発見が大切です。日頃からお口の中をチェックしたり定期的にクリーニングを受けておく事がいいでしょう。
お口の粘膜の状態が気になる方は、スタッフまでお尋ねください。

大好評のフロスあります

今まで、フロス(糸ようじ)を使用して通す度に引っかかる。歯と歯の間に入れにくいなどと思われたことは、無いでしょうか(?。?) そういう方にお勧めする《フロス》があります!!!
見た目は、歯ブラシに似た形をしていて、なんと!!ヘッドの部分が回転するんです。そのことによりやり易い角度でフロスを入れる事ができます。 また、糸の形状も細いので歯周病やムシ歯になりやすい奥歯の歯と歯の間や前歯にもひっかかることもなく「スイスイ」入れやすく歯や歯茎に負担無く汚れを取り除くことができます。 
興味がある方は、受付で販売していますので使い方に関してはスタッフまでご相談ください。

親不知(おやしらず)

「親しらずが生えてきた!!抜かないと駄目なのかな?」
こんな質問をよく聞きます。

親しらずは必ず生えるわけではなく個人差があり、また下だけ生えて上の親しらずはなかったり
右にはあって左にはないといったことがあります。

歯医者でレントゲン写真を撮ってはじめて親しらずがある事を知ったという方も多いのでは!?

では親しらずが生えてきた場合どのような事に注意するべきか・・・
まずは生えてくる場所が歯の一番奥な為、磨き残しが非常に多くなります。
歯ブラシも出来るだけ小さなタイプでピンポイントで磨くようにしてください。

また生えようとしている方向により歯の先端だけが歯茎から露出して、それ以上は出てこないという事も
あります。その状態が長くなればなるほど不潔になりやすいので、そのようなケースでは抜歯したほうが
手前の歯にとってもいいと思います。

このような話をすると結局抜いた方が良い感じがしますが、綺麗にまっすぐな状態で生えてきている場合には
急いで抜く必要はないと思います。将来的に親しらずを入れ歯の支えに利用したり、ブリッヂの土台に使えたり
する場合もあります。

歯を抜く際にはかかりつけの先生とよく相談して決めてください。

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